三沢市ソーラーシステムメンテナンス事業協同組合(水素ステーション事業)

太陽光・地中熱を活用 積雪寒冷地に適応した、北東北初のスマート水素ステーション

エネルギー種別


太陽光

地中熱

その他

三沢市ソーラーシステムメンテナンス事業協同組合(水素ステーション事業)

取組経緯・内容

 本田技研工業(株)と岩谷産業(株)が共同開発したスマート水素ステーション(SHS)を採用し、敷地内に建設した建屋に設置。同敷地内には出力30kWの太陽光パネルと同出力のLiイオン蓄電池を併設しており、太陽光の発電電力で水を電気分解して水素を製造する。設置した太陽光パネルの容量で、提供する水素のほぼすべてを製造できる見込みである。
 太陽光パネルと蓄電池はリユース品を採用。太陽光パネルは北海道で被災して撤去された独ソーラーワールド製、Liイオン電池は東芝製のLiイオン電池「SCiB」の使用済み品をリユースしている。
 SHSの水素製造で排出される水の凍結を防ぐ空調システムには、積水化学北海道(株)が開発した地中熱利用の空調・換気システム「エスロン リブクール」を採用した。地中1~3mに熱交換パイプを埋設し、熱源とすることで省エネ性を高めた。
 ホンダ製燃料電池自動車(FCV)「クラリティ・フューエル・セル」はおよそ家1軒の1週間分の電気を蓄電でき、災害時等も対応できる水素の運搬手段でもある。 

効果等

 本取組は、寒冷地でも水素製造、貯蔵、輸送が可能であることを実証し、組合員が水素による電気供給を事業所や病院などに提案することにより、組合員の設計、建設、電気工事などの受注につなげることが目的であり、水素販売による収益確保は目的としていない。 

課題

 水素爆発など、水素が怖いものだというマイナスイメージの払拭。

今後の展望

 寒冷地でも水素製造、貯蔵、輸送が可能であることを実証し、組合員が水素による電気供給を事業所や病院などに提案することにより、設計、建設、電気工事などの受注につなげていく。

活用施策

平成28年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(地域再エネ水素ステーション導入事業)

写真

水素ステーション全景

水素ステーション概要

波及効果

 当組合では、再生可能エネルギー産業を農林漁業と同様に「一次産業」として捉えており、太陽光発電による水素製造、貯蔵、運搬の取組は、地域におけるエネルギーの地産地消の促進に貢献するものである。

詳細情報

事業者名 三沢市ソーラーシステムメンテナンス事業協同組合(水素ステーション事業)
所在地 〒033-0036 青森県三沢市 南町4丁目31-3469
実施場所 〒039-2154 青森県おいらせ町豊原2丁目2-365
代表者 代表理事 小坂 仁志
担当 理事 大坂 亘
電話番号 0176-51-7124
ファクス 0176-51-7125
ウェブサイト https://kosakagc.co.jp/msm/
設立年月 平成24年8月
従業員数 組合員2社
資本金 25000000
規模 名称:おいらせ水素ステーション(愛称:水素の家)
1日に1.5kgの水素を製造。19kgの水素を貯蔵。FCVには35MPaで充填。
取組期間 (開所日)平成29年10月3日~
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