大泉開発株式会社
地下水汲み上げ規制地域でも使用可能な、一孔の井戸で揚水と還元を同時に行う地下水循環型融雪装置を試作開発
エネルギー種別
地中熱
大泉開発株式会社
取組経緯・内容
当社は、土・水・温泉に関わるコンサルティング会社としてボーリングや地質調査等の業務を行っている。積雪の多い本県では雪の処理に困っている人が多いため、地中熱を活用した融雪に着目。保有している超高速掘削マシンを活用し、コストを抑えて、地下水汲み上げ規制地域でも使用できる融雪システム「地下水循環型融雪装置」を試作開発した。
一般的な井戸水利用の融雪では、揚水井と還水井の2本の井戸が必要となるが、今回開発した装置は、1本の井戸でも、帯水層下部から揚水し、帯水層上部に還水するため、互いの温度干渉がなく、地盤沈下の恐れも少ない。
一般的な井戸水利用の融雪では、揚水井と還水井の2本の井戸が必要となるが、今回開発した装置は、1本の井戸でも、帯水層下部から揚水し、帯水層上部に還水するため、互いの温度干渉がなく、地盤沈下の恐れも少ない。
効果等
従来の地下水融雪(オープンループ方式)では、1㎡あたり0.5ℓ/分の送水量が必要だが、本装置では90ℓ/分m、1㎡あたり0.3ℓ/分で済む。
また、イニシャルコストについても、1本の井戸で済むことから、ボーリング費用を軽減できる。
ランニングコストは、ボイラー融雪の1/5程度(月2万円程度)である。
また、イニシャルコストについても、1本の井戸で済むことから、ボーリング費用を軽減できる。
ランニングコストは、ボイラー融雪の1/5程度(月2万円程度)である。
課題
地中熱利用は、まだまだ導入コストが高いため、民間ではあまり進んでいない。助成金等があれば、もっと導入が進むのではないかと考えている。
今後の展望
今回試作開発した融雪システムは、駐車場を想定しているが、今後は通学路など様々な場所への導入を進めていきたい。
活用施策
青森県戦略的ものづくり先進技術事業化支援助成事業(平成26、27年度 (公財)21あおもり産業総合支援センター)
写真
波及効果
県内外の一般家庭や自治体関係者から問い合わせが来るようになった。
詳細情報
事業者名 | 大泉開発株式会社 |
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所在地 | 〒038-0024 青森県青森市浪館前田四丁目10-25 |
実施場所 | 〒038-3503 青森県北津軽郡鶴田町大字鶴田字相原87-1 |
代表者 | 代表取締役社長 坂本 興平 |
担当 | 専務取締役 坂本 隼人 |
電話番号 | 017-781-6111 |
ファクス | 017-781-6070 |
メールアドレス | eigyoubu@taisen-dev.co.jp |
ウェブサイト | http://www.taisen-dev.co.jp/ |
創業年月 | 昭和35年1月 |
従業員数 | 43名(平成30年3月1日現在) |
資本金 | 20000000 |
規模 | 試作開発した「地下水循環型融雪装置」 舗装面積300㎡:ポンプ3.7kw |
取組期間 | 開発開始:平成24年~ |