株式会社ササキコーポレーション
青森の冬の農業振興のため、農家のコストを削減し、人にやさしく環境に配慮した木質バイオマスボイラーを開発
エネルギー種別
バイオマス
株式会社ササキコーポレーション
取組経緯・内容
当社は、明治34年創業、昭和35年設立の農業機械製造販売会社で、昭和63年に環境関連分野に進出した。
青森県では、冬の農業生産が少なく、ハウス栽培では燃料費などのコストが嵩み、さらに化石燃料の高騰で冬に農業に取り組む農家が少なくなっていた。一方で、りんごの剪定枝や間伐材などが有効活用されていなかったことから、平成26年に薪を燃料とした低コスト・安全で操作も簡単な木質バイオマスボイラー・ヒーターを開発。
その後も、八戸工業大学、(地独)青森県産業技術センターとの産学官連携により改良を重ね、平成28年、木質チップ・ペレットを燃料とし、長時間、連続自動運転が可能な木質バイオマスボイラー(CAP Fireシリーズ)を開発した。
青森県では、冬の農業生産が少なく、ハウス栽培では燃料費などのコストが嵩み、さらに化石燃料の高騰で冬に農業に取り組む農家が少なくなっていた。一方で、りんごの剪定枝や間伐材などが有効活用されていなかったことから、平成26年に薪を燃料とした低コスト・安全で操作も簡単な木質バイオマスボイラー・ヒーターを開発。
その後も、八戸工業大学、(地独)青森県産業技術センターとの産学官連携により改良を重ね、平成28年、木質チップ・ペレットを燃料とし、長時間、連続自動運転が可能な木質バイオマスボイラー(CAP Fireシリーズ)を開発した。
効果等
森林資源を活用することで、燃料費を大幅に削減できる。
例:燃料費の価格比較(灯油換算 8,500Kcal/L 当たり)
灯油:104円
チップ:28円(約73%削減)
ペレット:81円(約22%削減)
薪:35円(約66%削減)
例:燃料費の価格比較(灯油換算 8,500Kcal/L 当たり)
灯油:104円
チップ:28円(約73%削減)
ペレット:81円(約22%削減)
薪:35円(約66%削減)
課題
規模に合わせた商品のラインナップが必要である。また、今後は、熱効率向上のため、熱利用だけでなく、発電についても検討する必要がある。
今後の展望
ハウス栽培の加温用途を想定して開発したが、農業分野だけでなく、公共施設や宿泊施設、教育施設や福祉施設等、民生分野でも暖房や給湯のニーズがあることから、全国展開を目指している。
活用施策
青森県戦略的ものづくり先進技術事業化支援助成事業
ビジネスサポート販路開拓補助金
((公財)21あおもり産業総合支援センター)
ビジネスサポート販路開拓補助金
((公財)21あおもり産業総合支援センター)
写真
波及効果
農業分野から民生分野へと販路を拡大したことで、問い合わせが増えている。また、木質バイオマス事業に取り組むことで、地域の雇用や産業振興への貢献につながっている。
詳細情報
事業者名 | 株式会社ササキコーポレーション |
---|---|
所在地 | 〒034-8618 青森県十和田市大字三本木字里ノ沢1番地259 |
実施場所 | 同上 |
代表者 | 代表取締役社長 佐々木 一仁 |
担当 | 環境システム営業部 部長 佐々木 一智 |
電話番号 | 0176-22-3111 |
ファクス | 0176-22-8607 |
ウェブサイト | http://www.sasaki-corp.co.jp/index.htm |
創業年月 | 明治34年6月15日 |
設立年月 | 昭和35年7月26日 |
従業員数 | 162名(平成30年3月1日現在) |
資本金 | 100000000 |
規模 | 木質バイオマスボイラー「CAP Fireシリーズ」 燃料種類:木質チップ、木質ペレット 暖房面積:115~250㎡ (施設の断熱効果により変化) 外形寸法:2380×1766×1283mm(供給タンク含む) 燃焼時の発熱量:50~60kw(43,000~51,600kcal/h) 燃料消費量・供給量:20kg/h (燃料種類や含水率により変化) 備考:無圧式温水発生器 |
取組期間 | 平成24年4月~ |